朝日が昇りはじめ、リビングで寝ていた羽久利が目を覚ます。 「う、う〜ん・・・」 窓から入ってくる朝日が眩しい。 ・・・え、朝日? うわあ。リビングで寝てしまった。ショック(´Д`) いや、それよりトビが、トビがぁぁぁ・・・ 「羽久利ーーーーー!!!」 うお!? 振り返ると、トビが部屋から勢いよく出てきた。嬉しそうな顔をして。 あ、コート着てる。あれ?トビなんか顔赤くない?部屋そんなに寒かった? 「羽久利!外見た!?外!!」 外?朝日が眩しかったけど・・・? トビに促され外をまじまじと見てみると、少しだけ雪が降っていた。 "あ、雪" しかも3cmくらい積もってる。夜中はもっと降ってたのかな。 「なぁ!羽久利は北国の出身なんだろ?雪の遊び方知ってんだろ!?」 "う、うん。まぁ" 「雪の遊び方!教えてくれよ!」 "え〜〜〜?こんな雪の量じゃなんにも出来ないよ〜" すると、トビがちょっとうつむいてしまった。 あれ、トビ? 「じゃあ、何なら遊んでくれるんだよ・・・」 あれ?もしや甘えてた?雪で遊びたかったんじゃなくて、一緒に遊びたかった、みたいな? うそぉぉぉぉぉぉぉ!!トビが甘えてきてるぅぅぅぅ!!?(T▽T) "よし!じゃあ雪の遊び方を教えてあげよう!" 「ホントか!?」 トビの顔に笑顔が戻る。うわあwwwなんて無邪気(´∀`) "コート着るから、先行ってて" 「おう!早く来いよ!」 トビが走って外へ出て行った。コートあげてよかったwなんか全然元気だし。 ・・・あれ?そういえば何で北国出身て知ってたんだろ。話したっけ?・・・まぁ、いいけど。 さてと、この少量の雪で何を教えてあげようかね。 END. 前へ 次へ 羽久利の書庫へ戻る